天理大が土壇場で逆転し、4季連続優勝を果たした。

負ければ3校による優勝決定プレーオフになる大一番。2点を追う9回1死一塁で近藤遼一内野手(3年=八戸学院光星)が左越え適時二塁打を放って1点差に迫った。さらに暴投など守備のミスが重なり、逆転に成功。その裏、2死満塁まで詰め寄られたが逃げ切った。藤原忠理監督(57)は「3年生中心に切り替えていたなか、大きな自信になった。打線は全試合、オーダーを替えていたなか、各試合で新しいモノを出してくれた」と話した。土壇場での粘りが光った。

今秋ドラフト候補の友杉篤輝内野手(4年=立正大淞南)も勝利に貢献した。3点を追う5回2死二塁で右中間に適時二塁打を放って反撃。さらに快足を飛ばして三盗を決め、敵失の間に生還した。複数球団が視察する前で自慢の脚力を見せつけた。「今シーズン、足を引っ張ってしまって、最後の最後まで(9回に失策して)足を引っ張ってしまった。後輩に感謝です」と話した。この秋は体調不良明けで、ぶっつけ本番でリーグ戦に突入。コンディションが整わないなかで奮闘した。20日にドラフト会議が迫る。「なかなか全試合で結果を出せなかった。不安はありますが、気にしても仕方ない」と前を向いた。チームは29日に始まる明治神宮野球大会関西地区代表決定戦(南港中央)にコマを進めた。