日本ハム鈴木健矢投手(24)が、新球場仕様にモデルチェンジする。フェニックスリーグのソフトバンク戦に先発。今季は全体の8%の割合しか投げなかったシンカーを多投し、6回無安打無失点。来季の新たな本拠地「エスコンフィールド北海道」は、外野フェンスの高さが札幌ドームより低いとされているため、ゴロを打たせる投球を磨いていく。

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新たな本拠地を想定して、鈴木が快投した。6回無安打無失点、5奪三振。教育リーグの場ながら、持ち味全開に打者を翻弄(ほんろう)した。「新球場は狭くなる。今までフライアウトが多かったのを、意図的にゴロで打ち取れるようにならないといけない」と明確な目標を打ち立てた。

来春開業のエスコンフィールド北海道は、外野フェンスの高さが5メートル超の札幌ドームに比べて低くなる。被弾率を下げるため、今季は全体の8%しか投げなかったというシンカーでゴロを打たせることがテーマ。「だいたいボールになっていたので、今日は思い切ってゾーンに投げようとやっていました」と話した。

今オフはチェンジアップを習得予定も「先に課題がありました。新球よりシンカー」と最優先させた。特に対左打者は課題で、今季は右打者の被打率1割9分に対して、左打者は2割9分5厘。「今日みたいにシンカーで、左打者は1球でゴロアウトが取れたらだいぶ大きい」とシンカーが進化へのカギを握る。

今年は新庄監督の助言で、横手投げからアンダースローに転向。19試合に登板して4試合で先発した。試合中に横手投げを交える“変則二刀流”として唯一無二の存在感を放った。4年目の来季は開幕ローテーション入りを掲げる。「ちゃんと1年間、先発で投げきりたいので、今年のオフシーズンは頑張らないといけない」と来季の飛躍を見据えた。【田中彩友美】

■上原 リーグ中は打者専念

投打二刀流に挑戦中の上原が、8回2死二、三塁の第2打席で遊前適時内野安打を放った。「打った瞬間にショートの守備位置と打球を見て、いけるかなって思ったので全力で走ったんですけど、全力で走ると結構、足にくる」と苦笑い。フェニックスリーグ中は打者に専念し「とにかくバットに当てること」を心掛ける。

■今川 1安打1打点「やるべきことをやらないと」

2年目の今川が、フェニックスリーグのソフトバンク戦に「6番左翼」でフル出場し、4打数1安打1打点。今季は94試合で打率2割2分7厘、10本塁打を残した。「1軍で1年間戦うためには、場面によって状況に応じてやるべきことをやらないといけないなと、つくづく思ったシーズンだった」と実感。同リーグ中は状況に応じた打撃が出来るよう励んでいく。

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