来季から巨人の1軍打撃チーフコーチを務める大久保博元氏(55)が、小林誠司捕手(33)の打撃力アップに太鼓判を押した。

■軽々フェンス越え

16日、川崎市のジャイアンツ球場での秋季練習でユニホーム姿で初指導。小林のフリー打撃を後ろから見守ると、打席の前にバットで半円を描き「ポイントを前に」とアドバイス。その直後、力感のないスイングではじかれた打球は、軽々と左翼フェンスを越えていった。

■「そうじゃないと思うよ」

今季、小林は打率1割4分8厘、0本塁打に終わり、3年連続で打率2割に届かなかった。大久保氏は小林の打撃について「打てないと言われてる人は、フライを上げれば怒られ、引っ張っても怒られる。大きく打つことが罪になるから、どんどん動きが小さくなって、ポイントも差し込まれる。センターから右に打てば怒られないから。そうじゃないと思うよ、って」と小さくまとまったフォームを指摘。ポイントを前にした、思い切った打撃を提案した。

■「2割5分+肩=3割打者」

そもそもの打撃能力に疑いはない。元巨人で、08年に西武で指導者と選手という関係で日本一にもなった片岡治大氏(39)を例に挙げた。「片岡を預かった時より、あいつ(小林)の方が上ですよ。感覚を戻せば打てると思ってる。2割5分打てますよ。あの肩で1人刺してくれたら、1安打(扱い)ね、みたいな。で足して3割(扱い)。打ち方好きだから」と期待を込めた。

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