日本ハム堀瑞輝投手(24)が完全復活への道を突き進む。

16日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷での秋季練習に参加。現在は5月に痛みを感じた左肩のリハビリ中でノースローで調整している。昨年は最優秀中継ぎ投手に輝くも、今季は登板41試合で11ホールドの防御率5・82にとどまった。雪辱を胸に、万全な状態で7年目の開幕に向かう。

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不安を拭い去り、新たなスタートラインを目指す。堀が、左肩痛からの完全復活へ歩を進めている。「今年はしっかり投げられなかったし、いろいろと良くないものばっかりがつながっていた感じがありました」。5月に痛みを感じ、登録抹消→昇格を繰り返しながらシーズンを戦った。41試合の登板で、目標の50試合には届かず。ふがいなさが残った。

新庄監督からは「来年に向けて、しっかり治して」と声を掛けられた。現在は1カ月以上ノースロー。定期的に通院し治療している。師匠の鉄腕宮西からは「頑張れよ」の言葉もあったが、来季で7年目。「ミヤさんも(リハビリ中で)しんどいのに、気を使ってもらうのは申し訳ない気持ちが強い。何とか心配かけないように、もっと自信を持って投げられるようにしたい」と心身の成長を図る。

昨年は自身初のタイトルとなる最優秀中継ぎ投手に輝いた。満を持して臨んだ今季だったが、新型コロナ陽性判定による離脱も強いられた。「ちょっとでも(左肩に)痛みがあったら結局かばっちゃう。今はしっかり痛みをなくす方向で、何とか来年に間に合うようにしたい」。来季の目標は「ない」ときっぱり。まずは完治だけを見据えて、真新しい新球場のマウンドへと突き進む。【田中彩友美】