広島が21日、今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した野間峻祥外野手(29)がFA権を行使せずに残留することを発表した。単年契約となる見込み。「いろいろ考えて、やっぱり取ってもらったところでお世話になるのが一番かなと。(契約年数は)複数年もらえるような選手ではない。まだまだこれからだと思うので、1年1年また頑張りたい」。残留を発表し、来季を見据えた。

 

野間は今季、野手主将を務め、選手会長大瀬良や投手主将の九里らとともにチームをまとめた。下半身にコンディション不良を抱えながらも85試合に出場して、打率3割1分2厘。粘り強い打撃で主に1番打者として打線をけん引した。

 

新井新監督に残留を報告した際には、再建を目指す機動力での貢献を期待された。今季チームは球団史上最少26盗塁に終わり、野間も7盗塁(チーム最多)と物足りない数字となった。「こういう結果に終わったのも走れる選手の責任。機動力野球は新井監督も掲げていますし、そこをしっかり引っ張っていけるように。この秋、技術面で上達して、自信を持って来年に入れるようにやるだけかなと思います」。残留を決めたことで、主軸としての自覚を新たにした。

▽広島新井監督(野間の残留決定に) やっぱり彼の力は必要だし、就任会見前には自分の気持ちを電話で伝えていたのでうれしいです。心強いし頼りにしています。

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