盗塁王を獲得したロッテ高部瑛斗外野手(24)が、来季への準備を始めている。現在はZOZOマリンでの秋季練習に参加。「1年間出続けられたのは良かったですけど、これを来年も続けなきゃいけないというプレッシャーを自分自身にかけて」と励んでいる。

シーズンの疲れは「そこらへんはあまり感じてなく」としつつ、20日のドラフト会議は「…寝てました」。自身は3年前にドラフト3位で国士舘大から入団。「ニュースとか見てもドラフトやってて。そういう時もあったな~と思って。入ってくる子たちには何か聞かれたりしたら、なるべく助けてあげたいなと思ってます」とほほ笑んだ。

ドラフト1位の専大・菊地吏玖投手(4年=札幌大谷)とは、同じ東都2部リーグの出身になる。高部が4年生の時の1年生。「でも、対戦はしていないんですよ。たぶん(菊地は)1年生の時にケガしてたと思うので。投げているのを見たこともないです」。

自身は、東都2部で安打のリーグ記録を作った。夏に行った日刊スポーツのインタビューでは「安打数は僕的にはただの目安で。よく打ったなとかは別に感じなかったので。特にうぬぼれることもなく、少しでも評価してもらえたらうれしいなと思ってたくらいです」と回想していた。

現在はロッテでの後輩になった専大・佐藤奨真投手とも対戦している。「20打席ちょっとくらいやってるんじゃないですかね。対戦打率は…3割くらいですかね。でも、やっぱりいい投手でしたよ」。

4年間、東都2部リーグで過ごした。1位も6位も経験した。「ビリになれない気持ちもありましたし、1部に上がりたいという気持ちもあったんで。両方が見える、天と地が見えるという緊張感の中でやれました」。2部とはいえ「とてもいい投手がたくさんいたので」と振り返る。

今年のドラフト1位も、そんな“天と地と”で揉まれた環境からやって来る。「佐藤奨真もそうですけど、身近でやってたチームの人たちと一緒のチームでできるのを楽しみにしながらやりたいと思います」。2部魂で、来季こそ頂を目指す。【金子真仁】