来季から広島の2軍打撃コーチに就任する新井良太氏(39)が27日、マツダスタジアム内で就任会見を行った。

紺色のネクタイを締め、「(新井貴浩)監督から電話があり『手伝ってくれないか』と言われ、すぐに『分かりました』と伝えました」と、受諾の経緯を明かした。

1軍監督は兄の新井貴浩氏。阪神でともにプレーするなどし、9シーズンぶりに同じユニホームに袖を通すことになる。「まさかまた(兄と)同じユニホームを着るとは思っていなかった。僕も生粋のカープファン。僕も赤いユニホームを着れると思うと心が躍った」。広島で育ち、身近にあったカープの一員になれることを誇った。

阪神打撃コーチ時代は二人三脚で大山悠輔内野手(27)を虎の主砲に育て上げるなど指導者としての実績は十分。広島でも右の大砲育成に「僕は寄り添って、選手ファーストで。良いメンタル面をサポートするのが僕の仕事。しっかりコミュニケーションを取って信頼関係をつくっていきたい」と力を込めた。

◆新井良太(あらい・りょうた)1983年(昭58)8月16日生まれ、広島県出身。広陵-駒大を経て、05年大学・社会人ドラフト4巡目で中日に入団。10年オフ、水田圭介内野手との交換トレードで阪神移籍。12年8月9日巨人戦で、阪神第93代の先発4番となった。以後13年の開幕ヤクルト戦など、合計54試合でスタメン4番。現役時代は188センチ、99キロ。右投げ右打ち。17年限りで引退した後は、阪神でコーチを務めた。