<日本シリーズ2022:ヤクルト4-5オリックス>◇第7戦◇30日◇神宮

オリックス宮城大弥投手は戦略的にヤクルトの好敵手? を封じた。

昨年の球宴で好きな球団マスコットを聞かれ、「ヤクルトのつば九郎さん。(フリップ芸などで)良い感じにふざけているので…。ずっと見ていたい」と公言。すると、つば九郎まで届き、昨年の日本シリーズではフリップ芸でイジられた。今年は「期間中にイジられたら相手の思うツボ」と宮城側からは発信しなかった。第7戦でついにイジられたが、先発に備えた調整中で視界には入らなかった。愛と皮肉のこもったフリップ芸に心を乱されることなく、試合に集中しきった。日本シリーズ初勝利で日本一に貢献。「シリーズ本番中はおとなしくしときましょう。野球に集中したいので。僕が勝ったら、ドドーンと書いてください。つば九郎さんとのお話です」。好きなつば九郎にツンデレな態度を貫いた“作戦勝ち”だった。【オリックス担当=真柴健】