オリックスが誇る救援陣「USJ」が、勝利のバトンをつないだ。5回無失点の宮城をスパッと代えて、まずは6回から「U」こと宇田川を投入。「5点差あったので、焦らず投げれた」と2回3奪三振無失点に抑えた。フォークが武器の2年目右腕は今季支配下登録され、19試合の登板で防御率0・81とブレーク。「全く想像していない。本当に野球が楽しい」というシーズンを最高の形で締めた。

8回から登板した3番手の「S」こと山崎颯はまさかだった。先頭から塩見と丸山和に連打。3番山田は空振り三振に仕留めたが、村上には適時打を許す。さらには5番オスナには左翼越えに3ランを浴びて1点差とされたところで降板した。アウト1個しか奪えず4失点。ベンチではぼうぜんとした表情でグラウンドを見つめたが、そのあとはベテラン右腕の比嘉が完璧な火消しで切り抜けた。

9回のマウンドには「J」ことジェイコブ・ワゲスパックが上がった。4試合連続登板だったがテンポ良くアウト2つを取ると、最後は塩見を空振り三振に仕留めてほえた。日本一の胴上げ投手だ。日本一の輪には山崎颯も笑顔で加わった。山崎颯が打たれてもみんなでカバー。チーム一丸で頂点に立って喜びが爆発した。【林亮佑】

▽オリックス比嘉(1点差に迫られた8回途中で登板し無失点) 1人1人抑えようと。ほんとヤクルト強かったので疲れました…。ずっと弱かったんで、こんな日がくるとは。毎年目標にしていることなんで、達成できてうれしいです。

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