ロウキ侍、いざ10日に出陣いたす-。強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」に日本代表初選出されたロッテ佐々木朗希投手(20)が1日、本拠ZOZOマリンでの秋季練習で実戦形式に近いフリー打撃に登板。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の公式球を使い、安田、高部、山口、岡の主力4人に2打席ずつ、マウンドから計33球を投げた。最速151キロの直球とフォークで4奪三振を奪い、「久しぶりだったので、感覚を確かめながら投げました。登板日まで、しっかり調整していきたいと思います」と心は穏やか。日の丸と背番号「11」の白い刺しゅうが両足かかと部分に入る侍ジャパン特別仕様スパイクも初披露した。
侍ジャパン投手コーチも兼任する吉井理人監督(57)が思わず「(強化試合で)投げるのは10日」と、オーストラリア戦(札幌ドーム)での初登板内定に言及してしまうほど、ボールのキレ味は鋭かった。2安打はされたが、山口のバットを折るなどのド迫力。「結果はどうでも良いので、機嫌良く投げていることが一番。自分より実力が上の選手にアドバイスすることないでしょ」と絶賛した。
普段使用している日本球よりもWBC球の方がフォークが落ちるデータも明かし、「ゲームにいくと違う何かが出てくるので(直球は)5、6キロ速くなると思う。フォークを持っているので(朗希の)武器になってくる」。滑りやすいとされるWBC公式球への対応にも太鼓判が押され、侍デビューの期待は高まる一方だ。【鎌田直秀】
◆佐々木朗の投球内容
安田 中前安打
高部 空振り三振
山口 空振り三振
岡 二ゴロ
安田 中飛
高部 中前安打
山口 空振り三振
岡 空振り三振