ロッテ佐々木朗希投手(21)の活躍が、地元出身者のきずなを結束させた。5日、都内で「第38回首都圏さんりく大船渡人会の集い」が開かれた。コロナ禍で2年間中止が続いたため、3年ぶりの開催となった。

同会は1985年(昭和60)に「在京大船渡人会」として始まった。前年に佐々木朗の母校でもある大船渡高校が春夏連続甲子園出場を果たしたことで、郷土を応援する機運が高まり、設立された。

今回は来賓含め100人が出席し、交流を深めた。東日本大震災犠牲者への黙とうで始まった同会では、6月7日に岩手県と大船渡市で「黄金の国いわて・大船渡ナイター」として冠協賛したロッテ-中日戦(ZOZOマリン)の舞台裏映像が上映された。

今年12月で退任する戸田公明大船渡市長も、完全試合の達成などで大船渡の名を広めたことへの感謝を、壇上で口にした。また、リアスオーケストラ桑原裕子氏によるコンサート、金津流横浜獅子舞の披露なども行われた。

地元の名菓「かもめの玉子」を販売するさいとう製菓株式会社の斉藤俊明会長は「かもめの玉子ならぬ、怪物の玉子を作らねば」と話すなど、今後のさらなる盛り上がりへ期待を高めていた。【金子真仁】

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