阪神は6日、高知・安芸で実施中の秋季キャンプ第2クール2日目を終えた。岡田彰布監督(64)は、右の大砲候補の井上広大外野手(21)に約30分間、打撃指導を敢行した。指揮官の一問一答は以下の通り。

-打撃では井上に指導

「井上なあ、『ランチ特打せえ』いうたけど、ピッチャーと重なるからなかなかランチ特打見にいけへんからな。何か見とっても、あんまりええことなかったろ。差し込まれたり、ポイントも悪かったからな」

-どんな助言を

「だから外のボールをこすってな、外のボールをインサイドアウトで打ったらみんなファウルやろ。ちょっとバット遠回りしてでも。遠回りするよな、アウトコースは打つとこが遠いからな。こんなん最短で出したらみんなファウルやんか。ヘッドを返せってな。1、2番がライト前に軽打打つのとちゃうんやからな。ライトオーバー打たなかん選手やからな、結局。そのへんやな。そら1、2番打つバッターやったら、コツンと打ちに行けって言うけど、その辺の井上なんか、ライトオーバー打って欲しいよな、スピンかかってな。そういう強い打球が欲しいからなあ」

-井上は左方向の打球の方が多い

「右の方ちょっと滑るな、スライス球が多いよ。だから反対方向は伸びひん、あんまり飛ばんやろうなあ。あの辺はやっぱり右にも大きいの打って欲しいタイプやな」

-ボールの縫い目の2本目を見せた練習法は監督も現役時代から

「いやいや、あんなんは普通にやるんやけどな。なんかインサイドアウトばっか、アウトコースも打つからな。だからボールの縫い目2本して、向こう(外側)の縫い目打てってな。ボールを置くときにな。なんかインサイドアウト、インサイドアウトでみんな打つけど、あれは現役の時からああいう打ち方、カケ(掛布)さんがやってたんや。右と左ちゃうけどな、レフトに反対方向にホームラン打つもんな。ボールの向こう側をしばく、言うんよ。現役の時やけどな。そういうのは俺ら頭の中にあったから。で、ボールの向こうをたたけって。なら滑らんとスピンかかった打球いくんだよな。だから難しいよな、ボールの向こう打ちにいけ言うのは。でもそういうことなんよ。現役のときカケさんやってたよ。だから逆方向に、レフトにホームラン打てるんよな。まあ右と左ちょっと違うかもわからんけど、そういうのがあるいうことや」

-視察に訪れた藤原オーナーとはどういう話を

「いやいやまあ、まあ現状みんな元気でやってます。別に技術的な話してもしゃあないやん。まあな、植田ちょっと1人リタイアしたけど、あとは若いの元気にやってますいうことや」

-オーナーも変わらず育成重視でと

「そんな育成方針とかじゃなしに、まあ今いてるメンバーはな、それをこの時期はな、鍛えるいうか。まあ一番うまくなるって言うのをみんなの前で言うてたしな、この時期はな。だから、こういうことでええかな言うて、そういうこと言うてたわ。俺に聞いても。そこまでわかれへんやろ、専門じゃないから」

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