中日石川昂弥内野手(21)が10日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、400万円増の1500万円で更改した。

今季は主軸への成長を願う立浪監督の期待から、開幕からスタメン三塁でスタート。5月27日オリックス戦(京セラドーム)で左膝前十字靱帯(じんたい)を痛めるまで、37試合出場で5本塁打、19打点、打率2割2分5厘の成績を刻んだ。その後、左膝の再建手術を受け、リハビリ生活に突入。ナゴヤ球場の秋季キャンプではランニング、ティー打撃を再開している。

「今年1年試合に出て、成長できるか、という年だった。こういう形で終わったので悔しかった」。19年に平成最後の選抜で優勝した東邦からドラフト1位入団も故障に泣いた。それでも「ケガをした時はダウンか現状維持だと思っていた。良かったです」と笑みもこぼれた。

リハビリを継続中だが、自身は3月下旬の試合復帰を思い描く。「勝負強さが僕の強みだと思っている。そういうところで打たないと中軸を打てる打者にはならない。本塁打はチームで一番になりたい」。2年連続での減俸更改から入団時の1500万円に戻し、再スタートを切る。(金額は推定)