ロッテは11日、球団OBの村田兆治さんの訃報に際し、本拠地ZOZOマリンに半旗を掲げた。侍ジャパン帯同から戻った吉井理人監督(57)も含め、秋季練習中にしめやかに黙とうを行った。

吉井監督は「素晴らしい、尊敬する野球人だと思っていたので、すごく残念に思いました」と、お悔やみを口にした。88年の近鉄時代の球宴で「一緒に練習しよう」と声を掛けられた。「すごく練習させられました。ポール間をガーッて走らされて、腹筋1000回くらいやらされて」と笑い「これくらい練習しないと一流になれないんだなと感じました」と回想した。

小野晋吾1軍投手コーチ(47)は「悲しいですね…」と声を落とした。村田さんの代名詞の背番号29を、プロ8年目の01年から付けた。日曜日の登板が多く“サンデー兆治”と呼ばれた大先輩にならい“サンデー晋吾”と呼ばれた。「おこがましいんですけれど、そう呼ばれるようになって。背番号を汚さないようにやっていました」。14年に29番を託した西野にも「この球団の29番は特別な番号だから、とにかく長く背負えるように頑張ってほしい」と伝えたという。それぞれが思いを背負い、来季へ向かう。【金子真仁】

【関連記事】ロッテニュース一覧