日本ハム新庄剛志監督(50)が、オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使した伏見寅威捕手(32)に対して、交渉解禁日の11日、熱烈ラブコールを送った。この日、沖縄・国頭で行われている秋季キャンプは休日。報道陣を緊急招集し「優勝を目指す来年、伏見君の力を貸して欲しい」と熱弁した。球団は正式に交渉を申し込み、5年ぶりのFA補強へ速攻アタックした。

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秋季キャンプ中、唯一の休日-。新庄監督が報道陣を緊急招集し、FA宣言したオリックス伏見の獲得に乗り出すことを、熱烈なラブコールを添えて正式に表明した。

新庄監督 来て欲しいから。交渉解禁になった今日、言うべき選手。来て欲しいというのを伝えたくて。皆さんね、部屋でくつろいでいたと思うんですけど、呼び出してまででも、集まってもらってでも、気持ちを伝えたかった。

メディアを通して、今季オリックスの強力投手陣を支え、日本一に導いた道産子捕手へ、約20分にわたって思いの丈を熱弁した。

シーズンを通して、獲得への思いを募らせていた。 新庄監督 北海道出身でしょ?優勝を目指す来年、伏見君の力を貸して欲しいなって。頼りになるキャッチャー。(交渉解禁になって)すぐフロントの方たちに『さあ、動きましょう』とお願いした。

評価するのは「リードのうまさ。『ここで、こういうボールを投げるんだ』って、面白いキャッチャーですよね。(捕手出身の)中嶋監督の下で勉強もしたと思う」。日本一になった経験値もプラス材料で「どんどん若い投手をリード出来るのでは」。球団は即日、交渉の申し入れを行った。

自ら説得に出向く可能性は「(伏見が)『会いたい』って言わないよ。じゃあ、一緒にディズニーランドにでも行く?こんなの、つけて」と、ミッキーマウスの耳の手ぶりで、おどけながら否定も、熱量は十分に伝わったはずだ。「彼の人生は彼が決めること。待つだけ」。祈る気持ちで、吉報を待つ。【中島宙恵】

▽日本ハム稲葉GM ボス(新庄監督)といろいろな話をしていく中で、伏見選手の評価は非常に高かったですし、ぜひともファイターズに来てほしい選手。今年日本一になり、リーグ2連覇の経験もあるので、その経験をファイターズの捕手に伝えてほしいですし、チームを引っ張っていける選手だと思います。

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