楽天小郷裕哉外野手(26)が12日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、50万円減の年俸850万円でサインした。

4年目の今季はプロ入り後自身最少の10試合出場にとどまった。「自分が出られない理由や、どうやったら使ってもらえるんだろうと考える時間は多く取れた。この1年の悔しさを来年、再来年につなげられる年ではあったとは思います」と振り返る。考えた末にたどり着いたのは、ミートポイントを前にして打つこと。「体重をぶつけられるメリットがあったり、まずストレートの対応がすごい上がる。日本シリーズを見ていてもオリックスのピッチャーはストレートが速い。そういうところにまずは武器というか、自分の武器を作って、そこからの変化球の対応という課題でやっていたんですけど、そこもある程度微調整しながらやっていって、結構いい感覚はあった。まずストレートに強い選手になりたいなと思っていました」と前を向いた。

10月に行われたフェニックスリーグでは、実戦で試し、手応えがあった。「楽天の試合を外からテレビで見ていて、そういう選手があまりいないなと思って。粘ってヒット打つとか粘り強い打撃をする人のほうが基本的に多い。そこと一緒のことをやっていても存在価値ないかなって思った結果、そういうこともやってみようかなと思いました」と力を込めた。

オフは同僚の山崎と自主トレを行う予定。「他の人の意見を聞いていろいろキャンプで試してということをやっていたんですけど、今年はもう今の時点でフェニックスで試したものをそのまま持っていくだけ。剛さんは体のこと詳しいので、そういうこと学んで一緒にやらせていただいて」。手応えを1年間維持できるように、コンディションを整える方法を学んでいく。(金額は推定)