日本ハムから斎藤綱記投手(25)とのトレードでオリックスに加入した石川亮捕手(27)が12日、大阪の球団施設で入団会見に臨んだ。来季年俸は現状維持の推定1700万円。

帝京(東京)からプロ入りし、9年間で207試合出場だが、若手時代に当時コーチだった中嶋監督の教えをみっちり受け「今も土台になっている」と断言。“師匠”のもとで「帝京魂」を発揮する意気込みだ。

「コミュニケーション能力は誰にも負けない。勝たせる捕手になりたいし、そこを見てもらいたい」。捕手層は厚い。伏見、若月、頓宮に加えFAの西武森の獲得に本腰を入れている。FA権行使の伏見が移籍する可能性もあるが、捕手出身の中嶋野球の根幹をなすポジションだ。

当時は送球のほか、状況に応じた柔軟な配球を指導されたという。「オリックス戦は一番嫌だった。中嶋さんがいるベンチに全部ばれている気がして。心強い人が近くにいて楽しみ」。監督に移籍報告をすると「迷惑かけるなよ」とジョークを飛ばされた。石川は「相変わらずだなあと。愛を感じます」。もちろん同監督は「十分戦力になる」と福良GMに太鼓判を押したという。V3の力になることが監督への恩返しだ。【柏原誠】

◆石川亮(いしかわ・りょう)1995年(平7)7月20日生まれ、神奈川県出身。帝京1年夏に正捕手に抜てきされ甲子園出場。13年ドラフト8位で日本ハム入り。1年目の14年10月に1軍デビュー。今季まで9年間で207試合、63安打、本塁打なし、23打点、打率1割9分。181センチ、87キロ。右投げ右打ち。独身。

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