ダイヤモンド型新スポーツであるベースボール5の「WBSC Baseball5 ワールドカップ2022」決勝が13日(現地時間12日)、メキシコ・メキシコシティで行われ、日本はセットカウント0-2でキューバに敗れ、準優勝だった。

個人表彰では、六角彩子監督兼選手が「最優秀女子選手」「オールスターチーム」「最優秀コーチ」、宮之原健選手が「High5 アワード」を受賞した。

西武ライオンズレディース内野手でもある六角監督兼選手は「歴史的な第1回Baseball5ワールドカップに出場することが出来て本当にうれしいです。会場、他の国・地域のチーム、スタッフ、審判、観客全てが素晴らしくて、すてきな経験をさせて頂きました。開会式から閉会式まで、常に感動していました。改めて、Baseball5って楽しいなって心から思いました。この経験を生かし、今後のBaseball5の普及を頑張っていきたいです。本当にありがとうございました。Baseball5、最高! チームJAPAN最高!!」と喜びのコメント。

宮之原選手は現役の小学校教師。Baseball5のファンを魅了するSNS投稿を行った人物に贈られる賞を受賞し「ワールドカップが、現地の応援、動画配信やSNSを通じて盛り上がり、うれしく思います。たくさんの方々の力でチームJAPANは、準優勝することができました。ありがとうございます! 私は、5STARS所属の小田島さんが時間をかけて丁寧に作ってくださった動画を中心にSNS上にアップしました。現地の雰囲気や、ベースボール5の楽しさが伝わる動画です! すてきな映像なのでぜひ見てください!」と呼びかけた。

大会の最終順位は次の通り。

優勝 キューバ

準優勝 日本

第3位 チャイニーズ・タイペイ

第4位 ベネズエラ

第5位 メキシコ

第6位 チュニジア

第7位 南アフリカ

第8位 ケニア

第9位 フランス

第10位 韓国

第11位 リトアニア

第12位 香港

 

◆ベースボール5の主なルール

投手が存在せず、打者は自分でトスを上げて手で軟らかいボールを放つ。本塁打、フェンス直撃の打球はアウトとなるため、力自慢のスラッガーだけでは苦戦を強いられる。5イニング制。選手登録は8人まで(控え3人)。フェアゾーンは一辺が18メートルの正方形で塁間は13メートル。ボールは84.80グラム(NPB公式球は141.7グラム~148.8グラム)の天然ゴム100%。野球と同じ内野の4ポジションのほか、二塁ベース付近を守る中間守備(ミッドフィルダー)が存在する。バッターボックスも一辺3メートルの正方形で、助走を付けて打つことができる(バウンドするまでに足が出るとアウト)。ファウル、空振りは1度でアウト。走者はリード禁止。