中日岡林勇希外野手(20)が14日、セ・リーグ外野手部門で初のゴールデングラブ賞に選出された。高卒3年目でレギュラーを獲得、リーグ最多安打をマークした成長株が「名手」の称号も手にした。

リーグ最多補殺「7」が示す通り、強肩と広い守備範囲が評価された。沖縄での秋季キャンプに参加中の岡林は「ミスも多かったですけど、しっかり自分のやることをやろうと思って頑張ってきました。そんな簡単にとれる賞ではないので、めちゃくちゃうれしいです」と喜びを口にした。

開幕直前に右手を負傷。出場が危ぶまれたが、小指と薬指をテーピングで固定して開幕巨人戦に右翼で先発出場した。夏場までその状態が続いたものの、俊足を生かした広い守備範囲と走者の進塁を封じ込める強肩を立浪監督は高評価。不動のセンターだった大島が死球で負傷離脱した際には中堅に回り、復帰後も大島が左翼に起用されるケースが増えた。打って走って、そして守る。勲章を手にした伸び盛りの20歳はさらなる成長を目指す。