楽天は15日、涌井秀章投手(36)と中日阿部寿樹内野手(32)との1対1の交換トレードが成立したと発表した。石井一久GM兼監督(49)は取材に対応。阿部の獲得に至った経緯を説明した。

石井GM権監督 まず中日さんからお話いただいて。そこで涌井とトレードしてもらえないかという話で、その中で阿部選手の話が出てきた。阿部選手は、いろいろなポジションを守れるというところと、年間でもツーベースを31本打ってて、リーグは違えど、パ・リーグの中では島内の次に多い二塁打。セ・リーグでも4番目の二塁打を打っている。1コマでは終わらない、2コマ進められるという能力を今年だけじゃなくて、キャリアの中で数多くある。二塁打数というところはすごく魅力的な打者だと思います。外国人選手含め、島内もそうですし、アサ(浅村)もそうですし、年間フルで守備位置につくというのはないと思うので、DHに入ったときにいろんなポジションが組めるような、彼らがDHに入ったときにいろんなポジションを組めるような感じにしていきたいし、外野というところも積極的には考えています。

一方で、20年に最多勝を挙げ、昨年開幕投手を務めた涌井を放出する形となった。トレードの話が浮上した時点で、涌井に告げた。

石井GM兼監督 「こういう話が来ているよ」という話はして。彼とは戦友であり、同志なので、彼に任せた。阿部選手という貴重な戦力が来てくれるというのは、うちは大歓迎。ただ、ワクの気持ちというところも大事にしてあげたいと思っていた。本人が了承したので、成立した。新天地に行っても活躍してくれることを願っているし、友人としても素晴らしいキャリアを積み重ねてくれたら、僕はすごくうれしいです。ちょっと寂しい気持ちはあります。でも彼が最大限力を発揮してくれるところが中日にあるのであれば送り出してあげたいし、うちも阿部選手が魅力的にうつるので活躍できるようにサポートしていければと思います。

トレードの舞台裏を明かした。

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