中日加藤翔平外野手(31)が20日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、100万円増の2300万円プラス出来高払いの2年契約を結んだ。今季国内FA権を取得した加藤翔は、66試合1本塁打5打点、打率2割2分2厘。守備固めなど途中出場が多かったが、ロッテから移籍2年目ながら「個人的に満足できる数字じゃない。接戦の場面ででほとんど使ってもらった。プレッシャーもかかったがやりがいがあった」と振り返った。

「(優勝の)ヤクルトには、外野手を代えて出てくるのは丸山選手や山崎選手がいる。打撃で、守備で、信頼されている選手がいるとサンタナとかを早く代えることができる。(強いチームには)レギュラーと変わらない力を持った選手がベンチにいる」

来季は便利屋を意識する一方で、大島、岡林に続くスタメン外野手も狙う。たとえ控えでも存在感を発揮させることにこだわる。

国内FA権行使は封印し「(立浪監督は)すごくコミュニケーションを取ってくださる。シーズン前とかも開幕前に、大事な場面で行くぞと話してくれた。そういわれて意気が感じない選手はいない」。昨オフに移籍したレジェンド指揮官の存在が、中日残留へ背中を押した。

「今年最下位だが、負けたままなのはすごく悔しい。来年以降、勝てるチームになって、その一員としてやっていけるようにがんばりたい」

来季11年目を迎える守備走塁のスペシャリストが、セ界制覇を追う。(金額は推定)

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