ロッテのファン感謝デーが20日、ZOZOマリンで行われ、今季限りで現役引退した田中靖洋投手(35)の引退セレモニーが行われた。

右翼からリリーフカーで登場。グラブは付けず、両ひざに手を置いて、トレードマークのひげ姿でファンの前に現れた。

同じく引退する松永昂大投手(34)に先んじて、ファンに挨拶。寒さに手をこすり合わせながら待っていたが、マイクの前で「本日はこのようなセレモニーを用意していただき、千葉ロッテマリーンズ、関係者の皆様、本当にありがとうございます」と堂々と話し始めた。

まずはファンへ。

「ファンの皆様、どんな時も温かい声援、ありがとうございました。ヤスヒロコールは生涯忘れることはありません。西武ライオンズ10年、千葉ロッテマリーンズ7年。たくさんの出会いに恵まれました。監督、コーチ、裏方スタッフの皆様、数々の先輩方、そしてともに戦ったチームの仲間たち。皆さんのおかげで、幸せな選手生活を送ることができました。本当にありがとうございます」

家族へ。

「両親へ。丈夫な体に産んでくれて、ありがとうございます。2人の兄貴へ。2人の背中を追い掛け、野球を始めて本当に良かったです。ありがとうございます。家族へ。いつも笑顔で励まし、支えてくれて、ありがとうございます」

そして締めた。

「最後になりますが、17年間、何も悔いはありません。今日で引退します。本当にありがとうございました」

直球をほとんど投げない個性派リリーバーが、堂々とまっすぐ、グラウンドを去った。

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