広島の新人左腕森翔平投手(24)が20日、今キャンプ最後の紅白戦登板でも好結果を残して来春1軍キャンプスタートを決めた。

紅白戦の紅組で先発し、2回を無安打無四球4奪三振。前回14日の3回完全投球で4奪三振に続く好投に、新井監督は「(実戦登板)2回ともいいものを見せてくれましたね。楽しみです。(来年は1軍キャンプスタートか?)そうなるでしょう」と大きくうなずき、来年の1軍春季キャンプの内定1号を明言した。

結果だけでなく、内容でも大きくアピールした。シーズン終盤から試行錯誤し、今キャンプから握りを変えたフォークがさえた。1回に大盛、中村健からいずれもフォークで連続三振。「(打者も)いい反応なので、継続してやっていけたらなと思います」。新球習得に大きな手ごたえを得た。2回先頭の磯村を三振に切ったチェンジアップとの使い分けができれば、投球の幅もグッと広がる。

課題と見られていた制球面が安定。紅白戦2試合で3ボールとしたのはこの日の2度のみだった。「何とか2ボールにならないように、というのは意識してやっているので、いい方向には(行っている)。カウントをつくれているのかなと思います」。ストライク先行だけでなく、きっちりと両サイドを突く投球で好結果を呼んだ。それでも左腕は「平均的な球速を上げていかないと通用しないと思うので、そういう体を手に入れていきたいなと思います」と21日で打ち上げとなる先のオフを見つめた。【前原淳】

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