阪神北條史也内野手(28)が、ドラフト同期で同い年の藤浪とともに1年でも長く現役を続けることを誓った。「ここまで10年間(一緒に)1回もお立ち台に立たずに終わった」と、12年ドラフト1位、2位コンビでの活躍とはいかなかった。このオフポスティングシステムでメジャー挑戦する藤浪からは、ニュースが世間に出る前日に直接電話をもらった。「最初は結婚するんかなって、『違う』って言われて」と笑いながらも「思ってなかったんでね」と驚きとさみしさでいっぱいとなった。

「まあ、向こうで頑張って。僕もこっちで頑張りたいなと。長く現役生活したい。あいつは長くやると思うんで僕も頑張ります」。背水の覚悟で挑んだ今季は32試合、打率1割8分6厘、1本塁打、7打点。コロナ感染などの影響もあったが、スタメン出場は2年続けて8試合に終わった。契約更改では100万円ダウンの1800万円でサインした。

プロ11年目の来季も厳しい立場なのは十分に理解している。「(今までは)声要員みたいな感じだったんで。来年からはしっかり実力で認めてもらえるように」と気合十分。自主トレでは2年ぶりに光星学院の先輩、巨人坂本と一緒に行う。「岡田監督も守れたら試合に出られると言っていた。目標は打率10割!」と坂本から学び守備力向上し、打撃では数少ないチャンスで、確実に結果を残す。レギュラー、控え、2軍ときっちり色分けする岡田新体制で1軍に食らいつき、藤浪に元気な姿を届け続ける。【石橋隆雄】

○…小川が(高橋)遥人の教えで右肘痛を克服する。今季は開幕ローテーション入りも4月末に右肘を痛めわずか6試合、未勝利に終わった。100万円減の年俸1300万円で契約を更改。現在リハビリ中で、今後手術を行うかまだ不透明だ。同じくリハビリ中の高橋から「(故障中に)嫌なことをする」と教えられた小川は「これまであまりやってこなかった下半身強化トレーニングをやっていって、ケガが治った時に生かす」と、前向きに取り組む。

▽阪神植田(50万円増の年俸1800万円で契約更改)「盗塁が(4つで)少なかった。そこはちょっと残念だった。(来季は)2桁(盗塁)はしたい。できれば(成功率は)100%」

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