日本ハムドラフト1位の日体大・矢沢宏太投手兼外野手(22)が、球界での「成りあがり」を誓った。

新入団選手とともに27日、来季からの本拠地となる新球場「エスコンフィールド北海道」を見学。新球場で流れる登場曲について問われ、自著伝に「成りあがり」がある矢沢永吉の楽曲から選ぶと明言。同姓の大スターの力を借りて、北の大地を盛り上げるつもりだ。

    ◇    ◇    ◇

矢沢が球界のスターになる。日本ロック界のスター、矢沢永吉のように、「成りあがり」の野球人生を歩み出す。「そういう人になりたいと思います」と話し、同姓のカリスマの楽曲を新球場での登場曲に選ぶと決めた。

矢沢永吉とは深い縁がある。母香さん(46)が大ファンで、以前実家で飼っていた犬の名前も「永吉」だった。首都大学リーグの試合では、1年時に先頭打者本塁打を放った後に流れたことを契機に、「止まらないHa~Ha」が矢沢のテーマ曲になった。「すごく盛り上がる曲。(新球場でも)そういうのを使っていきたい」と語る。ユニホームに並ぶ「YAZAWA」の文字も、大スターを思い起こさせる。「こうやってユニホームにしてみてもかっこいいなと思う」と満足げに語った。

画面越しに新球場建設の進捗を見守ってきた。「ユーチューブで毎日のように、どんな感じで進んでいるのか見ていた」と話す。この日、実際に真新しい天然芝グラウンドを見渡し、二刀流として駆け回る自分を想像した。「魅力的でわくわくする球場。僕も球場に負けないようなプレーをしたい」と意気込んだ。

元日本ハムでエンゼルスの大谷翔平の壁画の前では記念撮影もした。「僕もファイターズを代表するような選手になっていきたい」と誓った。開幕スタメンを勝ち取り、家族を試合に招待することが、今の目標だ。「(家族に)一番見てもらいたいと思う。そういう形で恩返しをしていきたい」。二刀流を極め、矢沢永吉の自著伝「成りあがり」のようにスター街道を突き進む。1年目から「止まらない」快進撃を見せる。【石井翔太】

【関連記事】日本ハムニュース一覧