阪神近本光司外野手(28)が7日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2000万円アップの1億7000万円で更改した。

近本は今季について「自分自身も去年、最後にちょっとけがをしてしまったので、その心配もあったんですけど、今年1年、けがなく通してできた、コロナはあったんですけど、通してできたというのは自分の中でよかったなというふうには思います」と振り返った。

プロ4年目の今季は、8月に新型コロナウイルスに感染して途中離脱があった中で、計132試合に出場。プロ1年目から4年連続100安打達成となる154安打を記録するなど、打率2割9分3厘、3本塁打、34打点の成績を残した。盗塁数は30盗塁で2年ぶり3度目の盗塁王を獲得。2年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞した。

5月末から7月頭にかけてはNPB史上5位タイで、11年マートンに並ぶ球団タイ記録の30試合連続安打を記録した。「1年目の時から、1日1本は打ちたいと思っていて、それが今年30試合続けてできたというのが、自分の中では収穫があったんですけど、それがちょっと足かせになって、マイナスな面に働いたところもあったので。そういうところもまた面白いなと思いますね」と話した。

今季は序盤に1番として出場していたが、6月から3番に固定された。来季は岡田監督が「1番打者」での起用を明言しているが、「僕は直接、言われたわけではないので、何とも思っていないですけど。自分の良さをどんどん出して、自分のバッティングをするだけかなと思います」と力を込めた。

来季に向けては「監督が新しくなってチームもたぶん新しい阪神タイガースになるんで、どういう野球をするんだろう、どういう選手が出てくるんだろうとすごく思うんで、そういった意味ではすごく選手としても楽しみな部分もあります」。数字の目標は「毎年あまりないと言っているんで。まあ、こういう時用に僕は200本と言っているんで、それでお願いします」と宣言した。(金額は推定)

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