首位打者、選手会長の次は監督を狙う。新選手会長に就任した日本ハム松本剛外野手(29)が、新たな人生の目標として、監督就任を掲げた。昨季は47試合出場とチャンスを得られなかったが、今季は117試合に出場し打率3割4分7厘をマークし初の首位打者を獲得。FA移籍した近藤健介(29)の指名で新選手会長というリーダーになり「将来は監督に。そうなってもいいと思われる選手になりたい」と思い描いた。

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松本剛が大きな野望を描き、ステップアップする。野手としての大きな節目となった22年。23年以降に向け、確固たるビジョンを描き、突き進んでいく。「僕のプランは監督になりたい。ファイターズの監督になりたい。そういう選手になれたら。将来、監督になってもいいと思われるような選手に、なりたい」と意気込んだ。

タイトル獲得を、終着点にはしない。今季は首位打者獲得も、チームは最下位に沈んだ。23年は連続の個人タイトル奪取と同時に、チームとしてのタイトルにも貢献することが大きなテーマになる。近藤から選手会長を引き継いだことで、大きな自覚も芽生えた。「個人成績はもちろんですけど、チーム成績に直結する仕事を、(近藤の)代わりにしていかないといけない」。高卒同期の思いも背負い、けん引役として新球場元年を盛り上げる。

近藤から新選手会長の指名を受けた際、響く言葉があった。「コンちゃんから『誰に任せようかって迷っていたときに剛しか思い浮かばなかった』と直接言われた。自分にプレッシャー掛けるわけじゃないけど、やらなきゃいけないと思った」と振り返った。

キャンプ初日の2月1日が選手会長初日。「大事な日。膝の状態が万全になるか不安もありますけど今できる100%に持っていきたい。結果がすべて。結果が出てきたら発言にも耳を傾けてくれると思う。プレーで引っ張って行けたら」。選手会長として実績を積み上げ、次代の指揮官にふさわしい存在感を、地道に放ち続けていく。【永野高輔】

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