西武松井稼頭央監督(47)が将来的なメジャー移籍を目指す高橋光成投手(25)のサポートを約束した。

契約更改で大リーグ挑戦を球団に直訴したエースについて「選手である以上、そこを目指したいのは大いにいい。とにかく快く送り出したい」と全面的な理解を示した。もちろん監督としては、欠かすことのできない戦力1人だが、それ以上に野球人として応援したい気持ちの方が大きい。

松井監督自身も28歳だった03年オフに海外FAで海を渡った。夢だった大リーグに挑戦し、現役生活をやりきった。「今までやってきた自信もあって、そういう気持ちになってきたのだと思う。野球人は限られた時間しかないわけですから。やらずに行かずに後悔するよりも、やっていろいろ思った方がいい」とエール。自らの経験があるからこそ高橋の思いも尊重する。

もちろんメジャーは簡単に通用する世界ではない。それ以前に高橋がポスティングを認めてもらうには、球団側を納得させる成績を出す必要もある。指揮官は「さらにもう1つエースとしての結果や姿が出てくれば、それに近づくかもしれない」とさらなる奮起も促した。【上田悠太】