ソフトバンク牧原大成内野手(30)が、「センター」のポジション死守を誓った。7日、久留米市内で野村勇内野手(26)らとの自主トレを公開。FA入団した近藤健介外野手(29)の加入により、最激戦区になりそうな中堅バトルについて「誰が来ても負けない」と力強く宣言した。

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久留米での自主トレを公開した牧原大は燃えていた。「今年は近藤選手も入ってきて、すごく熾烈(しれつ)な戦いになると思っている。また一から、1つのポジションでレギュラーを取れるように頑張っていこうと思っています」。

昨季は複数ポジションをこなす「ジョーカー」としてブレーク。打率3割1厘の好成績を残したが、規定打席に2打席だけ届かなかった。内外野で好守を見せたが、ユーティリティーがゆえ、どのポジションでも出場数がゴールデングラブ賞対象の規定に届かない不運にも見舞われた。

この日は坂道ダッシュなどのトレーニングを兼ねて訪れた久留米市の高良大社で、絵馬に「リーグ優勝とゴールデングラブ賞」と願いを書き込んだ。昨秋キャンプ時点から「センター1本」を宣言しており、今年こそレギュラー奪取への思いは強い。「今年が勝負と思ってますので。今年にかける思いは強い」と、何度も言葉に力を込めた。

その中堅が、ポジション争いの最激戦区になりそうだ。藤本監督は全ポジションで「レギュラー白紙」と掲げるが、日本ハムからFA加入した近藤については「左翼」での起用を明かしている。右翼は柳田が有力で、中堅争いには右アキレス腱(けん)の断裂から復帰を目指す上林や、昨季は左翼での出場が多かった柳町や正木らが集結する見込み。内外野を守れる周東らが入ってくる可能性も高い。

牧原大は表情を引き締める。「藤本監督はレギュラーは決まっていないと言ってたんですけど、速攻で『近藤はレギュラー』と言っていたので。そうなったらセンターしかない。センターに残りの余った選手が来る。横一線でしっかりやりたい」。闘志をむき出し「誰が来ても負けないという気持ちを持ってやりたい」とキッパリ言い切った。タカのセンターは、誰にも譲らない。【山本大地】

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