ロッテのドラフト1位ルーキー菊地吏玖投手(22=専大)が8日、さいたま市内のマリーンズ寮に入寮した。荷物の中でもっとも重要視したのは癒やしアイテムだった。「大学時代も普通に支えられたので、プロでももっと支えてもらおうかなと思って」。披露したのは「お顔がきれいでいらっしゃる。テレビでのキャラクターも」と魅力を明かし、思わず目尻が下がってしまう女優浜辺美波(22)の写真集3冊だった。

高校2年時に浜辺の主演映画「君の膵臓を食べたい」で一目ぼれして以来の大ファン。写真集や雑誌を合わせると学生寮では約10冊を保有していたが、プロ入りには厳選した3冊だけを持ち込んだ。残りは北海道の実家に残して別れを告げてきた。「ちょっとしんどいなとか、なんかいやされたいなと思った時に、とりあえず見つめて頑張ろうかなと。表紙だけでもいやされる」。10日から始まる新人合同自主トレを乗り切る元気の源となりそうだ。

東都大学リーグ2部で春、秋ともに最優秀防御率のタイトルを獲得し、大学日本代表にも選ばれた最速152キロ右腕には、即戦力の期待が大きい。「もうワクワクしかなくて。ようやく新生活が始まるっていう気持ち。思いきり野球が出来るなと思いました」。入寮でさらにプロ入りの実感も湧いてきた。「とにかく先発でも中継ぎでも抑えでも、どこを任されても結果を出し続けられる選手になりたい。1年目ですけれど、どんどんチームの戦力になって日本一に貢献したい」。同学年でもある浜辺の笑顔で心身をリセットしながら、投手陣の主役となるべく、吉井理人監督(57)にアピールする。【鎌田直秀】

○…育成4位の黒川凱星内野手(18=学法石川)は“マリーンズ三種の神器”をそろえて入寮した。保育園時代に応援で着用していたユニホーム、恩師を通じて平沢本人から寄贈されたグラブ、吉井監督の著書。「このユニホームは原点。グラブは練習に使ってきたもので思い入れがある。本はまだ1回も読んでいないけれど、メソッドをたたき込んでチームの役に立てれば」と力を込めた。

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