今季から先発挑戦するソフトバンク森唯斗投手(31)が「若返りボディー」で「若手ばりアピール」を宣言した。14日、宮崎市内で自主トレを公開。ローテーション奪取へ、春季キャンプで「めちゃくちゃ投げたろうと思ってます」と鼻息荒く意気込んだ。

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入団から7年連続で50試合以上に登板。リリーバーとしてキャリアを積んできた森にとって、ターニングポイントとなる1年だ。「今年はぼくにとって、野球人生の鍵を握るシーズンになると思っている。必死にやっていくだけ」と、先発転向に挑む今季へ着々と準備を進めている。

悲壮な覚悟で「先発仕様」のボディーを仕上げた。昨年の公表体重は100キロ。「ジュースもお菓子も食べていない。半年くらい。スイーツは食べますけど」と、甘党の森としては自身の心を鬼にして誘惑を断った。「ぼくもプロなので。やることはしっかりやらないといけない。10年目でやっと気がつきました」。具体的な数字は伏せたものの、最大体重時より8キロほど減量したという。

すでにその効果を実感している。「3年目、4年目くらいの体のコンディションがいいときくらいの状態。投球していてもランニングしていてもいい感じで動けている」と手応え。この日は1月に入ってすでに4度目というブルペンで、捕手を座らせ約40球。直球ばかりを低めに制球良く投げ込んだ。

春季キャンプでは若手以上に猛アピールするつもりだ。「2月の1日ですかね。1番にブルペンに入って、最後まで投げきってやろうかなと思っています。初日から200球で。熱投で行きます。200球投げても『森、疲れないんや』というのを見せたい」と鼻息は荒い。

ここ数年は独自のペースで調整も任されてきたが「打撃投手も1クール目から入ってくる。去年とかだったら免除だったんですけど、そこも入っていこうかなと思っている」と、序盤から競争に参戦していく意気込みだ。「若返りボディー」を手に入れ、若手ばりのギラギラ感で激しい先発争いを勝ち抜く。【山本大地】

○…嘉弥真が“和田超え”を掲げた。昨季41歳で自己最速を更新する149キロを投げたベテラン左腕に負けじと、球速アップを狙う。和田とは数年前から球速を争っており「(和田が最速を)出した瞬間、トレーナーのベッドか何かをたたいた記憶があります」と、自身の最速148キロを上回られた悔しさをあらわにした。今季に向けて「150キロを目指して練習したい」と、ウエートトレーニングなどで強化している。

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