DeNAから国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクに加入した嶺井博希捕手(31)が「熱男流」で、福岡に飛び込む。16日、宮崎市内で亜大の先輩にあたる巨人松田らとの自主トレを公開。「バウ」というニックネームを明かし、親しみやすいキャラクターをアピールした。

自主トレ開始直前、嶺井は報道陣のカメラに囲まれると「バウ、バウ、バウ。バウと呼んでください!」と、ひょうきんにあいさつした。「バウ」はDeNA時代にチームメートから付けられた愛称と言い「こんな声なので『バウバウバウバウ』って聞こえるらしい。それが由来です」。ハスキーな声と琉球弁のなまりが混じった話し方が由来であることを、照れくさそうに説明した。

昨年までソフトバンクで17年プレーした松田からは「熱男!」ばりの本塁打パフォーマンスを伝授された。両手をグーにして前に出し、犬のように3回拳を上下させる「バウバウバウ」ポーズだ。一塁側ベンチ前で松田が実演し、嶺井も何度かリハーサルを行った。

捕手として、投手陣の胸にも飛び込んでいく。すでに映像などで予習しているが「どういう投手で、どういう性格なのかというのは把握していきたい」と、春季キャンプで積極的にコミュニケーションを図るつもり。「1球でも多く捕りたい」とブルペン捕球にも意欲的だ。明るく実直な「バウ嶺井」が、新天地でファンと投手陣のハートをわしづかみにする。【山本大地】

◆嶺井博希(みねい・ひろき)1991年(平3)6月4日生まれ、沖縄県出身。沖縄尚学では2年春のセンバツで1学年上の東浜(ソフトバンク)とバッテリーを組み優勝。亜大でも組んだ。4年秋に明治神宮大会で優勝し、大学日本代表では正捕手。13年ドラフト3位でDeNA入団。昨季はチーム最多の74試合で先発マスクをかぶり、自己最多の93試合に出場し、打率2割5厘、5本塁打、30打点。背番号は12。175センチ、85キロ。右投げ右打ち。

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