「17年目の挑戦」でフルシーズンを戦い抜く。巨人坂本勇人内野手(34)が17日、沖縄・那覇市内での自主トレを公開。「すごく難しい。まだ正解なのかどうか分からない。模索しながら、日々やっている」と変化を追求している。

感じていることがあった。「年齢とともに体が少し硬くなっている」。体と向き合い、胸郭など可動域を広げるメニューを増やした。昨季は2、3種目だったのを、このオフは多い日には10種類、基本的に4、5種類こなす。新たにエクササイズも導入。パワー系のトレーニングとのバランスにも頭を悩ませながら、今にあった形を探している。

昨季の出場は83試合だった。「自分の中でやれることはやった」とケアを怠ったわけではない。開幕前に左脇腹を故障し、右膝、腰を痛めて3度離脱を強いられた。成績の目標は「1本1本の積み重ね」と多くを語らない。その中で「1年間、1軍にしっかりいられるように。そこだけは意識して頑張ります」。シーズンをフルで戦うことを挙げた。

思いは決断にもにじむ。WBCについて、侍ジャパン栗山監督と話し合っていた。「コンディションについてや、シーズンに集中したい旨を伝えさせていただきました」。日の丸への思いも強かったが、シーズンを優先させた。

「ショートだから全試合出られないとか、けがをしたとか絶対に言われたくない。どこのポジションでも全試合に出るのはすごく大変だが、コンバートした方がいいんじゃないとか、言われるのはすごく嫌だなと思います」。強い誇りもにじませた。【上田悠太】

【関連記事】巨人ニュース一覧