男子200メートル障害の元アジア記録保持者の秋本真吾氏(40)が兵庫・西宮市の鳴尾浜球場で特別講師として阪神若手選手にスプリントトレーニングを行った。今年で講師7年目の同氏は参加した若手がダッシュする姿に「ほぼ全員危険に見えた」と故障の可能性を懸念した。かかとから着地することや、つま先を外に向けて走ることがけがにつながると助言。選手はのみ込みも早く、美しいフォームに変貌。「全員、修正能力はトップクラス」と同氏を驚かせた。

前日17日には「映像で見た気づきを持った上での実技が大事」と座学を実施していた。21年の秋季キャンプで中野が練習中に下肢を負傷した映像を流し、けがにつながる走りを指導。現在、右足の肉離れで別メニュー調整中のドラフト1位森下翔太外野手(22=中大)は「自分の走りを見ているみたい」と話していたようで、新たな気づきがあった。今後も継続し、けが防止に努めていく。

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