ロッテの小島和哉投手(26)の“変革”でパ・リーグの強打者を封じる。21日、沖縄県内での自主トレを公開した。

今オフのテーマは2種類の変化球改革。1つは新たにフォークの習得。もう1つはカーブの精度向上。目標に掲げる3年連続規定投球数到達を、優勝に直結させるカギとした。

シーズン終了後の昨秋から新球のフォークを模索してきた。「決め球になるように練習しています。チェンジアップが、(対戦相手に)投げていて『すごい待っているな』と感じていたので」と狙われて痛打を浴びた対応策でもある。「他の球種のバリエーションを増やしていく意味合いで、それよりもスピードが少し速くて落ちる系」と回転軸、指や手首の角度などを変えながら、有効なフォークを完成させていく。

これまでも投げていたカーブは「リセット機能」と位置付けた。「(佐々木)朗希のフォークのような球種が1個あるわけではないので、全部(の球種)を使ってピッチングしていく感じだと思っている」とした中で、「カーブって便利な球で、カーブのあとの球はどの球種でも攻めていける、1回リセットできる球種だと思っている。次の球がどれでもいけますよという感じ。カーブが精度高くストライクがとれるようだと球数も少なくなる。メリットはたくさんある」と投球の幅を広げる術となることを説明した。

ブルペンでは打者に打席に立ってもらった状態で、フォークやカーブを含めた全61球を投げた。「まずは真っすぐを両サイドの低めにしっかり」と変化球はまだ各球種5球程度。「バッターと対戦する反応とかが大事だと思う。バッターと対戦してから微調整かなと」とキャンプでの実戦形式で“変革”を本格化させるつもりだ。

昨季は24試合登板で143回1/3を投げた。「2年連続で規定(投球回数)はいったんですけれど、去年は滑り込みセーフのギリギリのところなので、どの試合もあと1イニングずつ(多く)投げられれば、170あたりを目指せる数字だと思っている。それくらいは投げないといけない。長く投げてチームの勝利を呼び込みたい気持ちが強いです」。防御率も自己最高3・14と安定感はあったが、3勝11敗と勝利に直結しなかった悔しさもある。「27歳にもなっていくので、しっかり大人になって今年1年チームを引っ張りたい」。大人な投球術で先発ローテの中心を担う。【鎌田直秀】

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