とにかく明るい萩尾を貫く。巨人ドラフト2位萩尾匡也外野手(22=慶大)は22日、1軍が決まったキャンプへ向けて「野球を楽しむことを大事にしている。最初はちょっとビビっちゃうかもしれないですが、これまで通り変えずにやっていきたい」と思い描いた。この日はワクチン接種翌日のため、ジャイアンツ球場で個人練習。少し左腕が痛む中、気持ちを高めた。

これまでの新人合同自主トレでは笑顔が目立ち、盛り上げ役を担う。「エンジョイベースボール」を掲げる慶大で「野球を楽しむのが1番自分に合ってる」と知った。「楽しむ」の言葉には、全力の意味が含まれる。「勝つことに対して全力でやる。目の前の一球を全力で追いかけ、それが楽しむにつながる」。東京6大学4年秋には戦後16人目の3冠王に。厳しき競争のプロのステージでも、着飾らず、“裸”の自分で勝負する。

アピールの場であり、成長の場にもする。松田、長野、坂本、岡本和らに聞きたいことも多い。「プロの世界で長くやっていくためには」、「どんな気持ちで打席に入ってるか」。物おじせず質問に行き、得られる限り吸収していく。

「開幕スタメンを目指してプレーしていきたい」。慶大の先輩高橋由伸氏以来、球団の外野手では25年ぶりとなる新人開幕スタメンを見据えた。【上田悠太】

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