中日鵜飼航丞外野手(23)が2年目の飛躍へ新バットと新打法に挑む。25日、極寒のナゴヤ球場で迫力満点のマシン打撃を披露。昨季は59試合で4本塁打を記録した長距離砲は圧縮度を高めたニューバットを携え、激しい外野手争いに参戦する。

「内から内からというイメージでああいう形で練習しています」。極度の体を開き、ほぼマシンに正対した状態から強い打球を連発する。バットの起動を内側から意識するための練習で、手にしたバットは昨年まで使用していたタイプを改造したものだった。

「弾きもよく、感触はいいです」。新バットの手応えと昨秋から取り組み始めた新打法の手応えを明かした大砲候補は左翼争いだけでなく、一塁の練習に挑む準備も進めている。「試合にでるためにはどんなことにもチャレンジしたい」と沖縄キャンプでは打撃だけでなく、一塁守備にも挑戦することになりそうだ。

2月のキャンプ期間に予定される実戦10試合の目標を問われると「本塁打何本というより、打点です。得点圏でどれだけ打てるかだと考えています」。新外国人の加入で激しくなったレギュラー争いだが、真正面が挑む覚悟だ。