阪神ドラフト5位の戸井零士内野手(18=天理)が高校の大先輩のフルスイング継承を宣言した。門田博光氏の訃報に、「目指さないといけない選手像なので、天理高校のOBとして自分もしっかり活躍できるように頑張りたい」と言い切った。

高校時代に同氏の映像をチェックしていた。コーチのすすめで、じっくり観察。戸井は構えからミートするまでのバットの軌道に着目。肩のライン付近にトップの位置があることが新たな発見だった。「ミートがうまい印象で、力強いスイングを心がけてやっていると感じた。トップの位置を自分なりに考えながらやっていきたい」。豪快なフルスイングをイメージし、飛躍を誓った。

この日は大阪市内で、関西から日本を明るくすることに貢献した人・団体を表彰する「関西元気文化圏賞」の贈呈式に出席。昨夏の奈良大会決勝で生駒がコロナ感染でベストな布陣を組めない中、大勝した天理は相手を思いやり、静かに整列。その姿勢が評価され、両校で特別賞を受賞した。「審判のジャッジを受け入れたり、打席に入る前のあいさつも心がけたい」。1年目から技術も人間性も磨く。【三宅ひとみ】

○…ドラフト2位の門別啓人投手(18=東海大札幌)も、寒波に驚いた。左腕は、雪のちらつく中で鳴尾浜での新人合同自主トレを行い「(関西の気候に)慣れてきたところでこの寒さだったので、北海道出身とはいえ、今日はすごく寒かったです」と話した。キャンプは温暖な沖縄。「こんなに寒くて、すぐに暖かい場所に行くのは体が心配ですけど、キャンプまでに対応できるようにできればなと思います」と調整していく。

○…前川が話題の「ヤクルト1000」のとりこになっていることを明かした。約500人のファンが駆けつけた、大阪天満宮の「初天神梅花祭」に参加し「無病息災」を祈願。「最近はヤクルト1000を飲んで寝ている。めちゃいいです」と明かした。同商品はヤクルト史上最高密度の1本に1000億個の乳酸菌シロタ株が入っており、睡眠の質を高める機能があるとされ、品切れ状態の入手困難商品。「持っていきたい。(調達)頑張ります」と新たな相棒とともに1軍スタートの春季キャンプを乗り切る。

○…森木が野球のスキルアップを誓った。「初天神梅花祭」に参加。会場の大阪天満宮は学問の神様・菅原道真がまつられている。「もっと野球について詳しくなりたい。今年は何とか1軍の場数を増やしたい」。現在、体力トレーニングの基礎が載っている本を継続して読み学んでいる。3年ぶりの開催となった同行事では、進行役の中村泰輔権禰宜(ごんねぎ)に「虎のエース候補! うなれ火の玉ストレート」と紹介され笑顔。右腕も「今年は初勝利を取れるように頑張ります」と話していた。

○…桐敷が球界の先輩の著書を熟読し、飛躍につなげる。新球カットボール習得のため、試行錯誤している左腕。変化球への研究ではパドレス・ダルビッシュの本を、配球面では野村克也氏の本を読んでいるという。カットボールの感触は「まだまだなので、これから投げていかないと」と気を引き締めた。本、動画での研究を続け、完成形に近づけていく。