社会人野球のヤマハが2日、浜松市内で新加入4選手の発表会見を行った。東京新大学リーグ1部・東京国際大から加入の舟久保秀稔(みつなり)外野手(22)は「持ち味を生かして1年目から戦力となり、チームの日本一に貢献できるように頑張ります」とユニホーム姿で抱負を語った。

50メートル5秒9の俊足に加え、打率も稼げる左打者。大学では盗塁王に2度、ベストナインに3度輝くなど活躍した。1年目の目標について「1番・センターを目指し、その中で年間4割を打てるようになりたい」と力強く語ったスピードスター。定位置奪取へ積極的にアピールを続けていく。

チームは昨季、4年連続都市対抗出場も、2年連続初戦敗退に終わった。一昨年は日立製作所に0-4、昨年はNTT東日本に1-2と本大会での得点力不足が響いた。室田信正監督(49)は「特に走ることに関して良いものを持っている2人が活躍できれば、攻撃の幅が広がる」。同じく俊足の宮崎竜成内野手(22)とともに期待を寄せた。

チームが始動した先月5日の練習から既に合流。6日からは静岡・草薙球場での2週間の合宿に入る。舟久保は「新人らしくユニホームを真っ黒にして、初心を忘れずに泥くさくやっていきたい」と力を込めた。【前田和哉】