南東北大学野球リーグの石巻専大(宮城)3投手が、社会人野球で飛躍を遂げる。最速150キロ右腕・渋谷祐太郎(4年=築館)は七十七銀行(宮城・仙台市)への入社が内定。昨秋のドラフト会議で指名漏れした庄司魁(かいと)投手(4年=山形城北、現東北文教大山形城北)は西濃運輸(岐阜・大垣市)、川村晴那投手(4年=福島商)はSUNホールディングス(埼玉・八潮市)への入社がそれぞれ内定した。

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最速148キロ右腕・庄司は、東海地区の名門で再出発する。昨春は6試合で18回2/3を投げ、防御率1・45の好成績で初の優秀選手賞を受賞した。同秋リーグ戦中の9月にプロ志望届を提出。7試合で同0・99と安定した数字を残したが、10月のドラフトでは指名漏れを経験した。入社が内定した西濃運輸は都市対抗に39度、日本選手権は18度の出場を誇る。昨年のドラフトでは巨人5位船迫大雅投手(26)、楽天6位林優樹投手(21)の2人がプロ入り。庄司は通算2度目の「都市対抗野球大会優勝」を目標に掲げ、「チームに勢いを与えられる投手になりたい」と決意を新たにした。

▼石巻専大・川村(SUNホールディングスでの目標)「手術をしてまだ投げられていないので、早くケガを治して、先発として勝利に貢献したい。体づくりに重点を置き、球速を上げたストレートでたくさん空振りを取れる投手になりたい」