柳田キャプテンが“超抜”宣言!? ソフトバンク柳田悠岐外野手は、19年以来4年ぶりのキャンプA組スタート。故障や新型コロナウイルスの影響で出遅れたここ数年に比べ、順調な滑り出しを見せている。フリー打撃では新加入の近藤と同組で回りながら、快音が目立つ。

状態の良さを表すように、トークもなめらかだ。今キャンプの目標を問われると「けがなく、無事故完走です」と、自身の好きなボートレース用語を用いてニヤニヤ笑った。それならばと、こちらも悪ノリして「スタート感はいかがですか」と、ボートレーサーに聞くような質問をしてみた。柳田は「スタートは軽く放りながら。全速は行ってないです。スタートは見えてます。全速はいけてません」と回答。さらに「ピット離れはいいです。エンジンは伸び型で」と、景気のいいボート用語を並べた。表情を見る限り、かなり調子が良さそうだ。

○…春季キャンプ初の週末を迎え、ソフトバンクのキャンプ地、宮崎・生目の杜には3日までの約3倍となる1万5500人のファンが詰めかけた。この日から、新たな試みとして、藤本監督や各選手の「名刺風カード」を作成し、それぞれがファンに手渡して交流した。主将の柳田は「たくさんの方に声援をいただいて、選手もみんなモチベーションが上がる。いいことしかないです」と笑顔だった。

○…ドラフト5位松本晴投手(21=亜大)も打撃投手を務め、甲斐と嶺井に52球を投じた。スライダー、カットボール、チェンジアップの変化球も交え、安打性の当たりは6本。亜大の先輩嶺井にも臆せず内角へ直球を投げ込んだ。「プロはやっぱりレベルが高い。インコースを積極的に使わないと打者も嫌がってくれない。課題なので練習しています」。キャンプでは和田や東浜と積極的にコミュニケーションを図り、チェンジアップの投げ方などを教えてもらっている。「もっとレベルアップできるように、必死に食らいついていきたい」と引き締めた。

○…ドラフト3位の生海(いくみ)外野手(22=東北福祉大)が、豪快に“プロ1号”を放った。打撃投手を務めた同期の大津の直球を豪快にバッククスリーン左に運んだ。「いい感じで打てました。(同期の)大津さんという意識はなかったけど、ちゃんと打ってやろうと思っていました」。甲斐野とも対戦し、11スイングで右翼線を破る打球も放った。初のキャンプの緊張感もあって打撃は不発気味だったが、この日の1発で復調への手応えも。「いい感じで打てたので、調子を戻せたらと思います」と笑顔だった。

【写真速報】今キャンプ初の週末 野茂さん、黒田さん、清原さんも来た! 球場には大勢のファン