ヤクルト長岡秀樹内野手(21)が、山田哲人主将の「金言」でレギュラーを確実なものにする。チームは8日、沖縄・浦添キャンプの完全休養日。長岡は休養の2日間を除いて毎日、早出&居残り練習を行い「誰よりも打ち、誰よりも守備を受けるがテーマ」と厳しく言い聞かせた。

千葉・八千代松陰高から入団3年目の昨季、遊撃手としてレギュラーをつかんだ。139試合に出場し、打率2割4分1厘、本塁打9本で、ゴールデングラブ賞も獲得。捕手の内山とともに「ヤングスワローズ」と呼ばれブレークしたが、危機感を持ち続ける。「3年出続けてやっとレギュラーと言えるのがプロ野球」。

その言葉通り、先輩の目には多くの課題も映る。二遊間を組む山田は「注文はいっぱいある。送球、ゲッツー、守備範囲、1歩目」と話しつつ「でもまだまだ成長できる。昨年も序盤と終盤では安定感が違った」。森岡内野守備走塁コーチも「ゲッツーのとき左肩が内側に入り送球する右手が二塁手に見えにくい。守備範囲も左右2メートルずつ広げたい」と語るが「放っておいても練習できる子」と期待する。

長岡は「哲さんには迷惑ばかり。認められるように頑張りたい」と語る。全143試合出場、打率3割を目標に、「レギュラー2年目のジンクス」を打ち破るべく、歩みは止めない。【三須一紀】