侍ジャパンの巨人大勢投手(23)が「膝カックン投法」でWBCに挑む。宮崎キャンプで12日、今季初実戦となる紅白戦に登板した。軸足の右足をくの字に折る新投球フォームで、早くも155キロをマークするなど1回1安打無失点に抑え、好感触を得た。変化を恐れず進化の過程にいる昨季新人王は、上昇カーブを描いた状態で、17日から始まる侍ジャパン直前合宿に合流する。

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翁田3きょうだいが日の丸を背負って結束を深めた。大勢は昨年11月の侍ジャパン強化試合で着用したユニホームを、兵庫・多可町の実家へ持って帰った。姉あかりさんは「JAPAN」のロゴ入りのリュックを背負い、兄勝基さんはユニホーム姿で一緒にパシャリ。3人でうきうきだった。

大勢に大きな影響を与えたきょうだいだった。6歳年上のあかりさんは岡山の陸上チーム・天満屋に所属する長距離選手。その影響で大勢も陸上に興味を持ち、箱根駅伝を沿道で観戦した。

勝基さんは母校・西脇工(兵庫)で4学年先輩のエース右腕。甲子園に導いたことで地元では名が知れ、大勢は常に「翁田勝基の弟」だった。プロ入り後「お兄ちゃんを上回ったな」と言われて「しょうもない、それはちゃうやろ!」と反論するほど、兄への敬意はいまだに薄れることはない。今も仲良し3きょうだい。弟の晴れ舞台を温かく見守っている。【巨人担当=小早川宗一郎】

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