阪神岡田彰布監督(65)が4回の井上広大外野手(21)の左翼への特大2ランに「びっくりした。打った瞬間に」と絶賛した。

8回には一塁走者のドラフト1位森下翔太外野手(22=中大)が走塁ミス。井上の左翼へのライナーを相手外野手に好捕された時には二塁をまわっていたが、あわてて帰塁した時にもう1度二塁を踏まずに帰塁。相手のアピールプレーでアウトになった。岡田監督は「野球人のミス」と話した。一問一答は以下の通り。

 

-井上が真っすぐをホームランにした。いい内容が続いているが

「おーん。(今日の試合は)あれだけやったなあ、ほんま。まあ(キャンプ)最後に真っすぐをなあ、沖縄(名護)で打ってなあ。まあ、ほんと。あれが唯一目立ったなあ、あれが」

-その後の打席も自信をつけたような感じだったが

「最後(8回の左翼へのライナー)も、ええ感じで打ったしなあ」

-以前、つかんだという話をしていたが

「うん。自分の中ではなあ」

-真っすぐを課題に挙げていたが、きょうも149キロを本塁打

「まあだから、沖縄も最後は(速い)真っすぐだったしなあ。まあ、その変ではなあ。ちょっと自分の中では、なんかつかんだものがあるんちゃうんかなあ」

-監督もベンチで立って驚いていた

「おーん。びっくりしたよ、うん」

-飛距離がすごかった(球場表示125メートル)

「うーん、まあ久しぶりに見たなあ。打った瞬間に。打球がなあ」

-外野定位置を争う板山が打った次の日に井上が打つ流れは、競争がいい形になっている

「そうやなあ、まあなあ、この時期は出す順番で相手のピッチャーも違うし、なかなか評価は難しいけど、出た時に結果を出すというか、当落線上というか、その辺の選手が何人かいてるから、すごくいいアピールになるし、ああいうのを見せてくれたら当然、1軍の戦力になるなと思うよな、やっぱり」

-5回から梅野がマスクをかぶり実戦復帰

「本人がもういける言うてな。だから試験的に2イニングだけ守れって言うたんよ、きょうの朝よ。本人がいけます言うからさ。もうだいぶええんちゃう。昨日から(打撃)回りとか入ってるしな、シートノックもな」

-あす以降、スタメンの可能性も

「まあ使えると思うよ。きょうの様子見てたらな」

-森下が8回に走塁ミス

「あれはもう、野球としてのミスやからな。野球人のミスやな、あれは。ルールのミスやからな」

-オープン戦で出てよかった

「出ちゃったいうか、本当は出たらあかんで、あれは(笑い)。野球やってて、ルールの問題やからな」

-本人も反省

「そらそうやろ、あんなの凡ミスやん。ルールのミスやからのお、結局。ちょうど俺も見とったから、ああっと思ったよ。そしたらセカンドがすぐ言ったしな」

-4回の佐藤輝の盗塁はサインか

「知らんよ、昨日言うたやん。平田(ヘッドコーチ)が出しとるから、知らんよ」

◆帰塁時のベース空過 走者が塁を離れ、フライやライナーを捕球されて元いた塁に戻る際には、途中の塁を含めすべてのベースを踏む必要がある。公認野球規則5・09cでは、「アピールプレイ」と題して「ボールインプレイのとき、走者が進塁または逆走して各塁に触れ損ねたとき、その塁を踏み直す前に、身体あるいは触れ損ねた塁に触球された場合」アウトになると定めている。なお長嶋茂雄(巨人)は現役時代に、外野飛球で二塁を踏み直さずに一塁に戻ってのアピールアウトを3度も記録。「長嶋の三角ベース事件」と語り継がれている。

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