開幕ローテ入り黄信号。昨年10月の右肘クリーニング手術から復活を目指す広島森下暢仁投手(25)が8日、キャッチボールを行わず、休養日だった7日に続き2日続けてノースローで練習を打ち上げた。

「(右肘に)違和感があったので、首脳陣、トレーナーと話をしました。次どこで投げるかも、話し合いながらになると思います」。登板予定だった12日ヤクルト戦の登板は回避。しばらくは実戦登板のめどを立てず、ノースローで調整していく。

森下は6日に実戦形式の打撃練習に登板し、打者6人に安打性1本2奪三振だった。打者8人に3安打を許した2月27日のシート打撃を上回る結果にも「納得がいっていないという感じです。強い球をどんどん投げていく中で、強さをまだ出せていない」と振り返っていた。休養日を挟んでも右肘への違和感が拭えず、シーズンへ向けたプランが変更された。

キャンプ初日から復帰時期よりもコンディション優先の方針を貫いてきた。新井監督は「こちらとしては本人が不安を抱えたまま段階を進めてほしくない。こちら側でもう1回、少しプランニングを変更してやっていこうよ、という…。あくまでも想定の範囲内なので、ネガティブなものじゃない」と落ち着いた口調で説明する。

森下自身、焦る気持ちを抑えながら長いシーズンを見据えて取り組んできただけに「しっかりとシーズン通して戦える準備をしないといけないと思っている」と足元を見つめる。焦ることなく、1歩1歩着実に復帰への階段を上がっていく。【前原淳】

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