ロッテは18日、西武とのオープン戦が雨天中止となり、ZOZOマリンスタジアムの室内練習場で全体練習を行った。

先発登板予定だった種市篤暉投手(24)が明日19日に行われる西武戦に2番手で登板する予定だ。練習後に取材に応じた種市は「シーズンもこういうことはあると思うので、どういう準備をしたら良いかとか、気持ちの変化なども感じながら、スライドも良い経験にしていきたい」。開幕に向けて内容と結果にこだわりつつ「どの球種も状態を上げていかないといけない。1球1球、自分の感覚を確かめながら投げられたら良いと思います」と位置付けた。

種市はWBCで5大会連続準決勝進出を決めた侍ジャパンの予備登録メンバーに選出されており、7日の強化試合オリックス戦ではサポートメンバーとして侍ジャパンの先発を任された。4回を投げ、無安打2奪三振無失点の好内容。日本代表選手との貴重な時間を過ごし「僕の中では野球人生の中でトップレベルに勉強させてもらった2日間。感謝しかないです」と大きな土産を持ち帰ってきた。数多くの選手に変化球の握りなどを聞いたが、特に自身同様にトミー・ジョン手術を乗り越えた中で日の丸を背負うパドレス・ダルビッシュ有やエンゼルス大谷翔平らメジャーリーガーの姿は収穫だった。「大谷選手、ダルビッシュ選手に勇気をもらっていますし、僕もこうなりたいと思いました。トレーニングだったり、変化球だったり、食事だったりの話を聞きました。特に変化球は丁寧に教えてくれたので、今いろいろ試しています」。侍ジャパン入りの目標を掲げながら、ロッテで確固たる先発の柱となる決意も大きくした。

黒木知宏投手コーチ(49)は「(明日の)種市は2番手で3イニング」と言及した。「先発は美馬(学)で4回、種市は3回、菊地(吏玖)、高野(脩汰)が1回ずつ。種市は侍ジャパンでの刺激があるので、それを出してくれるんじゃないか」と期待した。【鎌田直秀】