巨人長野久義外野手(38)は守って、打って、走って、古巣復帰を祝福する大歓声を全身で受け止めた。

7回表。途中交代で左翼の守備に入った。長野が巨人のユニホームを着て、東京ドームで出場するのは18年9月30日広島戦以来。1630日ぶりだった。沸き起こったスタンドの歓声に、長野は右手を上げ、こたえた。

「オープン戦にもかかわらず、これだけの歓声をいただけたのは素直にありがたいです」とかみしめた。「ジャイアンツのユニホームを着て東京ドームでレフトを守るのは、ルーキー以来じゃないかな。当時はよくラミちゃんの後に守りに行ってたかな」と懐かしんだ。

守備が終わると、直後に打席が巡ってきた。7回裏先頭。さらに大きな、割れんばかりの声援がこだました。2球目。日本ハム・ロドリゲスの高め148キロツーシームを捉えた。ライナーで左前打を放った。万雷の「長野」コールの中、一塁ベース上で白い歯を見せた。

さらに盗塁も試みた。カウント2-1から二塁を狙った。アウトだったが、結果は関係なかった。5年ぶりの頼もしい背番号7。その姿を目に焼き付けたファンからは、大きな拍手がそそがれた。

原監督は「非常にアグレッシブ。走塁もアウトとなったとはいえね、若々しいプレーを見せてくれてファンも喜んでくれているでしょう」と話した。

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