オリックスの2年目野口智哉(23)が初球先頭打者弾を放った。「1番・遊撃」で先発。右腕九里の甘く入った直球を強振し、豪快なオープン戦1号を中堅右に突き刺した。

売り出し中の若武者は「初球から積極的にいこうと思って打席に入った。センターに強く打つことができました」と自然と笑顔になった。3回にも中前打を放ち、マルチ安打を記録。規定打席未到達ではあるが、オープン戦打率3割6分8厘と好調だ。

新人だった昨季は54試合に出場。本職は遊撃だが、外野を守れる器用さも持ち合わせている。中嶋監督は「もう取っちゃえばいいじゃないですか。どこでも。センターでも、ショートでも」と期待。さらに「去年出ているメンバーで安泰はない」と厳しい言葉でチームの活性化を促した。野口は「オープン戦はアピールの場。これからも頑張ります!」と大きな目をさらに見開いた。

◆野口智哉(のぐち・ともや)1999年(平11)9月20日生まれ、奈良県出身。徳島・鳴門渦潮3年夏に甲子園出場も1回戦敗退。関大を経て21年ドラフト2位でオリックス入団。1年目の昨季は54試合に出場。日本シリーズ第6戦では初打席で安打を放った。181センチ、90キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は1500万円。

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