岡田監督の助言で変身! 阪神西勇輝投手が、5回1安打無失点と快投した。

西武戦に先発。持ち味の低めへの制球に加え、高めへの直球も織り交ぜながら、ツーシーム、カットボールなどを散らして的を絞らせず、山賊打線を寄せ付けなかった。

指揮官の助言を生かした。前回先発した14日のDeNA戦では5回5失点と打ち込まれた。登板後には岡田監督から「コントロールがええからな、絞りやすいやんか。もうちょっとインコースとか。高めなんかないと思うとるから、逆に行かなあかんわな」などといったアドバイスを受け止め、この日の快投につなげた。右腕は「うまく(助言を)使えましたし、投げることに対して全く違和感なかった」と手応え十分だ。

開幕2カード目初戦の4日広島戦(マツダスタジアム)での先発が有力。次回登板は28日のウエスタン・オリックス戦(杉本商事BS)の見込み。開幕前のラスト登板となるが、「気持ちよく、いいイメージで自分の好きなように投げていければ。今シーズンが終わるまでの球が安定して放れるように、コンディショニングと心と体を整えていきたい」と引き締めた。配球の引き出しを増やし、開幕へいい形で入っていけそうだ。【古財稜明】

○…先発、中継ぎ両にらみで開幕1軍を狙う村上が、2回無安打無失点と好投した。6回から2番手で登板。最速147キロの直球を軸にコースに投げ分け、西武打線を寄せ付けず。オープン戦は2試合で計6イニング無失点。岡田監督は「内容はずっといいやろ。長いのを投げられるからなあ」と評価。ロングリリーフとしての可能性も含め「もうちょっと見てからやな」と話した。右腕は「今、本当に阪神のピッチャーは全員いいので。なんとかくらいつけるようにやっていきたい」と力を込めた。

○…セットアッパーの岩崎が、2者連続アーチと精彩を欠いた。西武戦の8回に3番手で登板。12日の教育リーグ・オリックス戦以来、9日ぶりの実戦となったが、先頭山村、柘植と連続三振を奪った直後、代打中村に左越えソロを浴びると、続く代打の仲三河に右中間への1発を被弾。大阪桐蔭OBコンビに痛恨のアベック弾を許した。

○…途中出場の島田が西武戦でオープン戦初安打を記録した。2点を追う9回。右腕水上からファウル5球などで粘り、カウント2-2とした8球目。142キロ直球を捉え、左翼線へ二塁打を放った。オープン戦12打席目で待望の1本。「ファウルを打っていく中で際どい所を見極めることができて、最後は甘い球を仕留めることができた。こういう打席を増やしていければ」と喜んだ。

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