楽天滝中瞭太投手(28)の、開幕ローテーション入りが決まった。

開幕前最後の登板は、先発して5回2安打2失点と試合をまとめた。試合後、石井監督は「エスコン(フィールド)で投げます」と、3月30日から迎える日本ハムとの開幕カードでの先発を明言。滝中は「いいスタートを切れるようにとチームで動いているので、その中のいい歯車になれるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

コーナーにボールを集め、打たせて取る投球で、ローテを勝ち取った。4回まで46球とテンポ良く無安打無四球無失点と好投。一方で、5回先頭の中田に右翼へ安打を浴び、この日初めての走者を背負うと、制球が甘くなった。1死一、二塁で大城に左中間へ適時打を浴び、続く中山には右犠飛を放たれ、2点を失った。昨秋からクイックでの投球を課題に挙げていたが、力みが生まれ、逆球も増えた。

「僕は投げ急ぐことが多いので、ピンチになればなるほど、ゾーンに集まりすぎて打たれることが多い。まずは投げ急がないことが大事だと思いますし、イニング間など試合の空気感の中で、ちょっとクイックを取り入れてもいいのかなというのは、今日みたいな試合だと特に感じました」と前を向いた。

課題を残したものの、持ち前の大崩れをしない投球でゲームメーク。今季の実戦登板では安定した投球を続けている。石井監督からは「ぼちぼちだったと思います。最後は少し球が軽くなったというか、バッターにコンタクトされやすくなっていた。勝利投手になるには、あそこからもうひと踏ん張りですね」と背中を押された。

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